ヨーガ・セラピーはインドの伝統的なヨーガの智恵や技法に基づいて、個人のニーズや状態に合わせて誰にでもおこなえるようにアレンジされた、ココロとカラダの調和を回復し、自律神経のバランスを整え自然治癒力を高めるヨーガです。
ストレスの多い暮らしの中で、緊張感、不安感、苛立ち、落ち込みなどのココロのバランスが常に崩れている、肉体の痛み、疲れや疾患などのカラダのバランスが崩れているという状態が当たり前となっていないでしょうか?
私たちのカラダは常に交感神経と副交感神経が絶妙にバランスを取り合って、健康が保たれています。
ところが、慢性的なストレスに陥ると脳は常に緊張状態となり、視床下部から間違った情報が送られ続けると、自律神経系、内分泌系の働きが崩れ、さらに免疫系に影響します。これが自律神経失調症をはじめ、さまざまな肉体上の不定愁訴の原因になっています。
人間5臓説
インド/ヨーガの伝統的な健康観では「人間は5つの身体」で成り立っていると考えられています。
5つの身体には「肉体次元」・「生気(呼吸)次元」・「感情次元」・「知性次元」・「生命の源」があり、私たちの心の働きの方が感情の状態、呼吸のパターン、そして肉体の状態に影響すると考えられています。
ヨーガ・セラピーの実習~外側から内側へ~
ヨーガ・セラピーの技法は、「肉体の緊張をゆるめて働きを整える体位法」・「心を静めてエネルギーの流れを整える呼吸法」を組み合わせて、自分の内側を客観的に見ることを身体を通して覚えていくソマトサイキック・アプローチです。さらに「日常の自分を見つめる内観瞑想」の中で自分の心に意識がむくことで、ネガティブに働きやすい心を前向きな気持ちに切り替えができ心身に調和と安定をもたらします。
ココロとカラダは呼吸を通して密接に関係しています。心の緊張が緩むと身体にも影響します。身体が緩むことで、呼吸が穏やかになり、自律神経系のバランスも整ってくることが期待できます。
自分が否定的な感情になってしまう原因である考え方の癖に気づくことで、私達の内側に生まれながらに与えられている喜びに満ちて調和のとれた本来の自分を信頼する力が高まります。
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ヨーガ療法は、1920年代に、インド・マハラシュトラ州ロナワラ市に設立されたカイヴァルヤダーマ・ヨーガ研究所で科学的な研究が開始されました。インド中央政府はその後、8校の“ヨーガと自然療法医科大学”をはじめ、30校を越える大学にヨーガ学科を設置してきています。その内の1つであるスワミ・ヴィヴェーカナンダ研究財団の教育部門は、インド中央 政府人的資源管理省より、2002年5月にヨーガ大学院大学として認定をうけ、修士 号、博士号が取得出来るようになりました。また同財団では、バンガロール市郊外に西洋医も常駐するヨーガ療法治療施設を持ち、年 間1万人を越える心身症患者さんたちにヨーガ療法を指導しています。2003年には日本ヨーガ療法学会も設立され、学会認定ヨーガ療法士制度も発足 し、2009年には法務省認可の一般社団法人として所定の専門教育を修了した人たちをヨーガ療法士をして認定し、 ヨーガ療法士たちは、各種疾患に罹患した人たちへの 統合的健康実現法であるヨーガ療法を指導しております。